今日2019年5月20日は、重さkg を今まで定義していた【キログラム原器】に変化があるという意味で、歴史的な日だそうです。
【基本だけど、キログラムとは?】
単位の「k」は、小文字で書き、大文字で「Kg」とは表記しません。
キログラム(記号: kg,英: kilogram, 仏: kilogramme,)は、国際単位系 (SI) における質量の基本単位です。国際キログラムともいわれていて、基本単位に接頭辞がついているのは、キログラムだけです。
【そして、キログラム原器とは?】
メートル法の質量の単位キログラムを定義する、人工基準器。国際キログラム原器は、パリ郊外セーブルの国際度量衡局に保管されている白金-イリジウム合金製の円柱形の分銅である。
出典 キログラム原器(キログラムげんき)とは – コトバンクhttps://kotobank.jp/word/キログラム原器-53924
白金が90パーセント、イリジウムが10パーセントの合金製の直径・高さとも約39ミリメートルの円柱体。。。さすがに細かく定義がされていますね〜 !
そして条約加盟各国にこれと同じ構造の物が配られて、日本でも産業技術総合研究所に保管されていたのですね\(╹◡╹)/
【キログラム原器の実物とは】
日本国キログラム原器紹介【産総研公式】https://m.youtube.com/watch?v=stR–tsxh_o&t=135s
キログラム原器はこんな感じで重厚に保管されて守られているんですね
キログラムは130年近く 分銅という物として不変的に残り、質量の定義になっていた
「質量の定義は、1889年に造られた『国際キログラム原器』そのものが根拠となっています。いわばご本尊です。これがもし壊れたりなくなったりすると、キログラムの根拠はなくなります。
引用出典 産総研ウェブサイト:キログラムの定義が変わる!究極の精密測定が科学の「基準」をつくるhttps://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/bluebacks/no12/
【今日から廃止するんですねー130年ものあいだ お疲れ様でした !】
ところが、キログラムだけは130年近く分銅というモノで残っているのです。
けれどもキログラム原器の1キログラムの定義を改定する動きが以前からあって、2019年5月20日からいよいよ変更します!!となったわけです。
私たちが生まれた時に量る体重も 宇宙へ向かうロケットも お薬の調合だって、最後はこのキログラム原器にたどり着いているので、
もはや生活には必要不可欠な基準の源だったわけですが。。。それが大きく変化するということですね。
摩耗や汚れなどで質量変化を起こすという問題があった。そのため、2019年5月20日より、キログラムはプランク定数を用いた定義に変更され、原器に基づく定義は廃止となる。
出典 キログラム原器(キログラムげんき)とは – コトバンクhttps://kotobank.jp/word/キログラム原器-53924
【130年ぶりに改訂されたキログラムの新しい定義】
キログラムの新定義キログラムはプランク定数の値を正確に6.62607015×10のマイナス34乗ジュール・秒(Js)と定めることによって設定される
出典:https://unit.aist.go.jp/nmij/public/events/seminar/2018/scj-symposium_2018/pdf/2_Fujii.pdf
なんだか果てしなくややこしい専門分野ですが・・・わかる人にはわかるのでしょう !
とにかく世界中の多くの科学者達がいっぱい集まって、話し合って研究をしてきた結果、130年ぶりに【キログラム原器】に大きな改変があったという意味では、2019年5月20日は歴史的な日となりました!!
この【キログラムの新定義】は、私たちのさまざまな生活の中で今後も大きな指針となっていくのは間違いありませんので、心のどこかにメモしておきましょうね \(╹◡╹)/