ディーン・フジオカ「モンテクリスト伯 」を観て

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ディーン フジオカさん主演の2018年春クールドラマ「モンテクリスト伯 」が、次回2018年6月14日で最終回ということで、少し寂しくもあります。

モンテクリスト伯は、ドラマが始まってから最初の期待値とか前評判の割には、なぜか視聴率が振るわなかったので心配していました。

けれどもネット上では評判も良かったので、私の感性と視聴率が合っていないだけなのか?っと、何度か思ったりもしました。

が、最終回に向けていろいろな伏線も生きてきて、ドラマの展開がどんどん面白くなってきていると思いますので、本当に途中下車せずに、頑張った甲斐があったと思いました。

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初回の頃の気のいい兄ちゃん風の漁師のディーンさん → 獄中での仙人のような風貌のディーンさん → 復讐心に満ち満ちている冷酷非道なディーンさん・・・というような、目まぐるしいディーンさんの変化を見ていて、この難しい役柄にピッタリだなぁと感じました。

特に綺麗なお顔立ちは、場合によっては冷たい印象を受けるのにはもってこいのお顔ベースなのだと悟りました。

実生活では気さくで温厚で家族思いのディーンさんが、モンテクリスト伯の演技になると、怒りに任せて声を荒げる、グラスを投げつける、鋭い眼差しで相手を見透かす・・・などなど、今までの役柄にはない新しい一面をたっぷりと見せてくれたと思います。

そして次回最終回を迎える最後のディーンさんは、いったいどんな顔になってドラマが終わるのか ・・・ を、見届けたいと思います。

ちょっぴりでも、最後は 気のいい漁師さんだった『柴門暖』の面影が 見え隠れしてくれたらいいなぁ ・・・と、願いながら (^ ^)

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ディーン・フジオカさんの魅力を真剣に考えてみた!「ディーンさんへの想い」

【 ディーン・フジオカさんの魅力を真剣に考えてみた!逆輸入俳優と呼ばれた新風】

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ディーンさんの持つ魅力のひとつは、従来の日本の俳優さんにはなかった魅力が彼にはあったことだと思います。

高校を卒業してすぐに単身で異国の地へと飛び出していき、生活や自分の夢を叶えるために文化の違いや語学を含めて、あらゆる努力をされてきたという彼のような経歴が、2015年当時の国内の日本俳優さんの中にはあまりいらっしゃらなかったので、際立っていたのです。

最初は安定の事務所が常にバックについていたわけでもなく、外国でのフリーランスの時期などを通して、風の赴くままに拠点を変えて異国を渡り歩いてきたチャレンジ精神は、日本で安定した生活を望みがちな人からすると、見上げたものだとも感じられます。

若くして堪能な5ヶ国語を巧みに操り、時には自らをマネジメントやプロデュースしたりして、映画製作現場では急に初監督を兼任してみたり、ドラマの出演のみならず歌詞製作と主題歌までも担当する・・・といったように、新たな仕事のチャンスをご自分でもつかんで生み出していくことなんて、なかなかできることではないでしょう。

若い頃から異国でのさまざまな経験と努力と知恵があったからこそ、ディーンさんにはそれができたのだと思います。

【 ディーン・フジオカさんの日本での活躍の始まり 】

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ディーンさんは高校卒業後の早くから外国での生活を始められ、途中から香港や台湾での俳優生活をずっとされていて、2015年7月にフジテレビ木曜劇場『探偵の探偵』において、日本の連続ドラマでの初出演をされました。

しかしこの初期の頃のディーンさんは、今ほどのオーラをなぜかまとっていなかったようです。むしろ主演の北川景子さんが初の本格アクションをこのドラマで演じるということで、ディーンさんはどちらかと言えば脇役の域を出なかったのか、そこまで話題になる出演とはなりませんでした。

しかしこの同じ年の9月に放映されたNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』での五代友厚役を演じることとなり、そこで初めて広くお茶の間に『ディーン・フジオカ』の名前を知らしめることとなったのです。

朝ドラに出演するやいなや「あのイケメンは誰?」と、日に日に話題に上がり、日本のメディアでほとんど知られてなかった俳優さんということでさらにミステリアスさも加わりました。そして今まで私達が知っていた数多くの日本の俳優さんの経歴とは全く違ったディーンさんの経歴が紹介されるやいなや、今度は「逆輸入俳優」という異名を取るようになるまで、さほど時間もかからなかったと記憶しています。そうして五代友厚という役はそのまま彼の当り役、出世作となりました。

五代友厚は、薩摩藩士であり、大阪の発展のために生涯を投じた実業家なのですが、若くして欧州留学をしていて外国の事情に詳しいことから明治元年外国事務局判事として大阪在勤となった人物です。

なので『あさが来た』の登場人物の中でもとりわけ早くから外国の風を感じる、異国の新しい何かを感じさせてくれる唯一の存在であった五代友厚と、実際に香港、台湾、インドネシアなどを拠点にして飛び回っていたディーンさんの異国で培われた経歴から来る人物像とが、ドラマの中で上手い具合にクロスして、それが演技にもおしみなく反映されていました。

だからこそ五代友厚役のディーンさんは、多くの人々から支持を得ていたのだと感じます。現にドラマの設定で五代さんが亡くなる日が近づくと、『五代ロス』という言葉までが生まれ、多くのファンからすごく惜しまれて五代さんは朝ドラ画面から姿を消していったのです。

日本ドラマにおいて、初登場に近い役がすでに当り役だったという幸運なスタートを、ディーン・フジオカさんはこの朝ドラから切ったというわけです。

【 ディーン・フジオカさんへの期待を込めて 】

日本国内ではない異国の地での永い下積み時代を考えると、彼にしかできないグローバルな規模の俳優としての演技を、今後のディーン・フジオカさんには求めてしまいます。

それは彼の類いまれなる語彙力であったり、アクション性であったり、カルチャーであったり、趣味として極められている分野であったり・・・といったような事が、今後の俳優人生にも反映されていけばいいなぁということで、ファンのひとりとして、今後も彼を応援していきたいと思っています。

【追記】この上記の記事を書いたのは2018年ですが、2021年NHK大河ドラマの『青天を衝け』の中でもディーン・フジオカさんが、同じく五代友厚を演じることが先日発表されてから、かなり話題になっていますね。

ちょうど2カ月前、2020年12月11日から全国公開映画【天外者】の中でも五代友厚が丁寧に描かれていて、それを劇場で観た人々からの熱い支持が今なおSNS上では上がっています。

言うまでもなく、主演の【三浦春馬さん】が、五代友厚を全身全霊で見事に熱演されているから多くの人々の心をつかんでいるのでしょう。

https://youtu.be/FeSS2atILFg 天外者予告編

この天外者の映画をきっかけにして、再度、五代友厚の認知度が上がってきている時期なだけに、今回のNHK大河でディーン・フジオカさんが再び演じる五代友厚にも、より一層の熱い期待が注がれているようで楽しみです。

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